事務所や店舗に!アルフレームで折り畳み傘用の傘立てを作る

アルミやろうぜ

アルフレームを使った製品の裏話や活用方法がわかるコラム、「アルミやろうぜ!」

今回は折り畳み傘だけを収納する傘立てをアルフレームを使って製作しました。

本記事では製品の特長と、組み立て方を簡単にご紹介します。

製作のきっかけ

今回作った製品は、折り畳み”専用”の傘立てです。事務所や店舗など、業務用の傘立てを使っている方向けに製作しました。

きっかけは自社で使われている傘立てです。通常業務用の傘立てというと長傘をたくさん入れることはできても、折り畳み傘を入れる専用のスペースが存在していないことがほとんどです。
・・ほどんとなのですが、自社の傘立てには折り畳み傘専用スペースが存在しています。

こちら、当社で使っている社員・来客用の傘立てです。既製品ではなく、アルフレームで自分たちが使いやすいように1から作っています。

長傘入れの横に、折り畳み傘が数本入れられるスペースがつけられているのですが、これが結構便利。

雨で折り畳み傘を使って出社したときは、サッとここに入れておくことができます。長傘と同じ場所に入れると傘の長さが足りずに倒れたりしてしまいますし、傘立ての外に立てかけるようにして置いておくと見栄えも悪く、来社されるお客様からの印象もあまりよくありません。

専用のスペースがあれば折り畳み傘を使っている人も使いやすく見た目もよくなります。

何気なく使っていたこの傘立てですが、そういえばほかで同じようなものを見たことがないな、便利なのに…と思い、今回こういったものを作ることになりました。

自社で使っているものと同じように、長傘・折り畳み傘どちらも収納できるものを作ってもよかったのですが、既存の会社や店舗はもうすでに傘立てを設置しておられるところがほとんど。わざわざ折り畳み傘のスペースを作るためだけに傘立てごと買い直すことは少ないだろうと思い、今使っている傘立てのそばにプラスアルファで置いて使える、折り畳み”専用”の傘立てを製作することにしました。

製品の特長

長傘用と同じような高さで作ってしまうと、折り畳み傘を入れるには少し低く、かがんで傘を入れることになってしまうので、傘が入れやすいように高さが少しあります。

傘立ては4~6本ほど収納可能。傘を入れる部分の中間地点に、仕切りを付けました。入っている本数が少ない場合でも、傘が傾いて倒れてしまうことを防ぐ役割をしています。

棚板部分のパネルは取り外し可能なため、汚れたら取り外して拭くこともできます。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

組み立て方

ここからは製品の作り方を簡単に紹介します。

製品の作り方はYouTubeでもご確認いただけます!

使用した部材

アルフレーム、ジョイントは16mm角の物を使用しました。

底面の組み立て

初めに傘立ての底面を組み立てます。アルフレームの両端に、プラスチックハンマーを使ってジョイントをたたき入れます。

底面にはアジャスターを最後に取り付けます。アジャスターはネジで取り付けるため、ジョイントにはM6のネジ穴の加工がついたA-3W-Hというものを使用しています。

M6のネジ穴がついたA-3W-Hジョイント。M6ネジのついたキャスター等も取り付けできます。

両端にジョイントを叩き込んだフレームを2本分作ります。

できたら、叩き込んだジョイントにさらにフレームを連結します。

コの字を作るような感じです。ジョイントの穴のある面が最終的に底に来るように、向きに気を付けて連結します。(向きを間違えて最後まで叩きこんでしまうと、その後の解体がかなり難しくなります…。)

コの字を作れたら、最後にもう1本のフレームを連結して底面の完成です。

棚板の組み立て

次に棚板を組み立てます。棚板はパネルを最後に乗せるため、A-2というフレームにパネルを載せるためのリブがついたものを使用しました。

底面と同じように両端にジョイントをいれたら、短いフレームをさらに連結します。

棚板のリブはフレームに対して左右非対称についており、リブの深さによって置けるパネルの厚みを変えることができたり、薄いパネルを置いてフレームとパネルに段差をつけたりすることができます。組み立てる時はリブの深さがそろうようにフレームの向きに気を付けてください。

ウル〇ラセブンのア〇スラッガーみたいになっているところがリブです。

リブの深さがそろっていれば下の写真のようにぴったりリブの部分がそろいます。これを間違えてしまうとリブに段差ができてしまい、パネルをまっすぐ置けなくなってしまいます。

最後も同じようにフレームをつなげて完成です。

中段の組み立て

次は中段の組み立てです。

底面、棚板よりやや短いフレームにジョイントをたたき入れます。その上にT字型のジョイントを連結します。

中段は、このジョイントにさらにフレームを連結します。

その上に端につけたジョイントと同じものを叩き込んで一本のフレームとして扱います。真ん中をジョイントでつないだのは、仕切り用のフレームをここに連結するためです。

両端のジョイントに加えて仕切り部分になる真ん中にもフレームを連結します。

そして上からジョイントを入れたフレームをもう一本つなげます。

片方の角だけをたたくと、ほかの角や真ん中のジョイントにフレームを叩き込みにくくなるため、それぞれのジョイントを均等に、少しずつ入れるようにします。

中段もこれで完成しました。

天面の組み立て

最後に組み立てる面は天面です。傘立ての一番上の段になるので、ジョイントの角が傘立て使用時に脚やかばんなどに引っかかる可能性があるため、角のまるいA-R3Wというジョイントを使用しました。

これも先ほどまでと同じように、ジョイントの向きだけ注意して四角に組めば完成です。

各面を支柱フレームでつなぐ

ここまで組み立てた面を、底面から順番に支柱フレームでつないでいきます。

まず底面から出ているジョイントの脚に支柱フレームを4本、それぞれの角に連結します。

4本すべて連結出来たら、その上に傘を置く場所になる棚板を連結します。

支柱フレームの上から面を連結するときは、これも四隅のジョイントを少しずつ均等にたたき入れるようにします。一つの角だけを先にすべて連結してしまうと、ほかの角が叩きにくくなってしまいます。

また、棚板は先述したように左右非対称にリブがついています。今回はリブの深さが深い方が上を向くように組み立てて、パネルとフレームに段差ができるようにしました。

リブの深さが深い方にパネルを置くと、フレームとの間に段差を作ることができます。

折り畳み傘が滑り下りないようにするための段差です。

中段を連結出来たら、その上に短い支柱フレームを連結します。

さらにその上に中段を連結します。

さらに支柱フレームを4本連結

最後に天面を上からたたき入れます

これで本体は完成です。最後に底面にアジャスターを取りつけて

棚板にパネルを載せれば完成です!

完成

折り畳み傘を置くだけの小さな傘立ても販売されてはいるのですが、どちらかというと個人宅向けの物が多く、置ける本数が少なかったり、高さがないので傘を入れづらかったり…といった点があったので、今回あえて業務用にターゲットを絞って製作してみました。

製品に使用したフレームの詳細は、以下のボタンよりご覧いただけます。

記事に載っている製品の別サイズ、別仕様を作りたい!他にもフレームでこんなものが作りたいんだけど…?など
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