【アルミやろうぜ】ガレージキットイベントに!展示台用のフレームを作ってみた。

アルフレームを使った製品の裏話や、活用方法がわかるコラム、「アルミやろうぜ!」。スーパー久しぶり(なんと 1 年ぶり!)の第 13 回では、現在Yahooショッピング・Amazonにて販売中のフィギュア展示台用の土台フレーム についてご紹介いたします。

さて、こちらが今回取り上げる製品です。ワンフェスなどガレージキット(少数生産する、組み立て式の模型の事)の展示・販売イベントで、展示台を組むための土台や天面に使えるフレームを製作しました。フレームの溝にパネルを差し込み、展示台を作る事ができます。

製作経緯

イベント時に使用するフィギュア用の展示台という、な~りニッチな本製品ですが、最初はイベント用ではなく、自宅でフィギュアを飾るためのディスプレイケースを製作する予定でした。

その為の情報収集をしていたときに見つけたのが、イベントでフィギュアを展示している画像でした。イベントで使う用のディスプレイもあるんだ…と気になり、どんなものを使っているのか詳しく調べてみると

  • イベント時にしか使用しないので、組みバラシができる
  • イベントの来場者が作品の写真を撮る時に映り込みがないようにするため、透明なパネルのカバーをつけない展示台がほとんど。
  • 来場者の目線に合わせるため、台の高さが30cmほど必要

など、フィギュアを飾るという目的であっても全く違う仕様が要求される製品があることが分かりました。

画像出典:ディーラー16人に『ワンフェスで使っている展示台』について聞いてみた!!| YZPハウス
https://yzphouse.com/wf2023w-tenjidai

家などで使うフィギュアケースはネットや 100 均などでよく販売されていますが、上記のようなイベントに適した展示台(しかも企業で使うものではなく個人用)となると、商品としての販売が中々無く、上の写真のように個人で自作されている例を多く見かけました。

世の中にすでに広く出回っている製品より、まだあまり無いもの、あったらいいなという物をアルフレームで解決できれば!と思い、ここから展示台を作る方向にシフトチェンジすることに。

製品案を考える

ということで展示台を製作することになったのですが、製品を作るにあたって

  1. 展示台をコンパクトに分解できる
  2. 分解したパーツが140サイズの段ボールに入る
  3. 組み立てやすい

という 3点を特に気にしながら製作を行いました。

基本的に展示台はイベント時にしか使わないもの。家にしまっている時間の方が長いため、コンパクトに保管できる方が便利です。

また、イベント会場に荷物を持っていく際は手で持っていくか、宅配便で会場に直接送る場合があります。宅急便で送る場合には段ボール等に展示台のパーツを入れて送る必要があるため、

今回は宅急便で取り扱われている配送種別の中で、いわゆる 140 サイズ(箱の3辺が合計140cm以内)の段ボールに収められるものを目指しました。

組み立てに関してもネジやジョイントなど小さなパーツを使わずに、会場でパッと準備ができるような組み方ができるように考えました。

これらをふまえて最初に案が出たのがこのような仕様です

展示台各面の枠をフレームで作り、金具の取り付けと穴加工をすることで、各面ごとに連結できるような構造を考えました。パーツいらずで組み立てできて、パネルなどをフレームに取り付ける事もでき、各面ごとに分解可能!

…なのですが、組みあがった形がどうもいまいち。

この組み立て方では各面をフレームで作って連結させるため、どうしてもフレームが二重になる部分があります(箱の上面部分や、箱の縦線の部分)

なんかダサい…

見た目がちょっとな…というのは展示している側にとってはかなり重要です。作品を綺麗に展示するなら、それを飾る展示台も見栄えよくしたいですよね。

ということで、前述した案はボツに。別案を色々考え最終的に行きついたのが

この形です。各面で枠を作らずに、土台になるフレーム枠のみというかなりシンプルな形に変わりました。この枠についている溝に3mm厚のパネルを差し込んで展示台を作ります。

この仕様を実現するために使用したのが、16mmアルフレームの A-9 というタイプです。

3mm のパネルを挟み込んだり、載せたりすることができるハネが 2 方向に出ており、このフレームを四角に組むことでパネルの側面と天面を作る事ができます。

A-9アルフレーム
アルフレーム16mmのA-9タイプ

また、アルフレームはジョイントを使って組み立てることが多いのですが、今回ジョイントでフレーム枠を作ると、側面のハネに隙間が空いてしまいます。

そのため、フレームの両端を 45° にカットして、金物で固定して組み立てることにしました。

フレームの両端を45°にカット
金物とドリルビスで連結

これならフレームが重なる問題点も解決。フレームの使用本数も4分の1に減ったため、解体して持ち運ぶ時もより軽くコンパクトになり

展示台の高さもパネルの高さを変えれば自由に決められるようになりました。

この仕様で試作を製造部にお願いして早速組んでみます。

組んでみると…

組めました!考えていたよりさらにスッキリした見た目になって、おお…いい感じ…とちょっとにっこり。

目の錯覚で半分机に埋まっているように見える展示台

パネルを短くすれば、低い高さで作る事もできます。

この枠は台の底面・天面、どちらとしても使えますので、2 つ使えばより安定します。

フレーム同士はネジと金物で固定しており、ドライバー等ではずしてフレームを取り外せば、溝の隙間にパネルを入れておくこともできます。(カットされているフレームの端面が鋭利なので取り外しの際はケガには十分お気を付けください。)

また、高さを上げたり2 段の棚にできるように、A-13 という 3 方向にハネが出ているフレームで中段用の枠も作成してみました。

これも使えば作品の側面と背面に簡単にパネルを増やすこともできるようになりました。

パネルの種類や組み方によってまた印象が変わってきそうですね。

せっかくなのでフィギュアを置いてみた

さっきの写真にもう登場してしまいましたが、せっかくフィギュア用の展示台として製作したので、プラモデルを置いてみます。

筆者私物、数年前に組んだゾ〇ドにご協力頂きました。

メカメカしい見た目もあってか、意外とアルフレームと合う!!一度ジオラマみたいなものを作って、撮影に再チャレンジしたくなってしまいました笑

アルミフレームは中空の為、照明などをもし付けたい場合は、フレームに穴をあけてコードを中に通したり、といったアレンジもできるかも…

詳しい組み立て方は、Youtubeにて動画をアップしていますので、ぜひご覧ください!

本製品は Yahoo ショッピング・Amazon で販売中です!

製品に使用したフレームの詳細は、以下のボタンよりご覧いただけます。

上記以外にもご要望に合わせて様々な仕様をご提案することが可能です。
詳しくはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡下さい。