【アルミやろうぜ】ゲーム機ラックをアルミフレームでDIYしてみた-製作編

アルミやろうぜ第11回パート2。前回に引き続きゲーム機用の収納棚の製作レポートをお届けします!
パート2では、組み立てから完成までをご紹介します。

↓設計、準備編はこちら↓

前回は棚の仕様とフレームの寸法を決めました。今回は実際に棚を組み立てていきます。

こちらが今回製作するゲーム機棚のイメージ図です。天面、1段目、2段目にゲーム機を収納して、3段目に周辺機器やソフト類を入れようと思います。

正面と片側面はパネルをつけない仕様です。背面、棚板のパネルは最後に取り付けるので、まずはフレームを組み立てて枠を作ります!

フレームを組み立てよう!

部材の確認

組み立てに必要な部材を確認しましょう。今回使用したフレームはこちらです。

使用したフレーム
  • A-1(ハネなし)長さ410mm×1本
  • A-1(ハネなし)長さ260mm×2本
  • A-2(ハネ1方向)長さ410mm×10本
  • A-2(ハネ1方向)長さ260mm×4本
  • A-3(ハネ2方向)長さ410mm×5本
  • A-3(ハネ2方向)長さ260mm×2本
  • A-11(ハネ3方向)長さ410mm×4本
    • ※ハネ部分は全て45度カット済。

続いて使用したジョイントがこちら

使用したジョイント
  • A-3W-H(3方向穴付き)×4個
  • A-3W(3方向)×4個
  • A-4W(4方向)×8個
  • C-M6-ST(棚の足につける、ストッパー付きのキャスター)×4個
    • ※キャスターは注文時に取り付け用の簡易的なスパナもついてきます。

最後にパネル類等です。

使用したパネル
  • パンチングパネル(有孔ボード)410mm×410mm…3枚
    • (天面、一番下の背面・側面用)
  • パンチングパネル(有孔ボード)260mm×410mm…2枚
    • (1段目、2段目の側面用)
  • ワイヤーネット 約260mm×405mm …2枚
    • (1段目、2段目の背面用)
  • MDF合板 410mm×410mm …3枚
    • (棚板用)

パネル類に関しては、ワイヤーネットは100円ショップで購入。パンチングパネルと合板はホームセンターで購入して、希望サイズにカットしてもらいました。

次に必要な工具や道具ですが

使用した工具
  • プラスチックハンマー
  • 接着剤(パンチングパネルをフレームにつけるために使用)

以上です。電動ドリルもいらないので楽!!

組み立てる場所ですが、家の中で組むことも可能です。ただ、ジョイントをフレームに叩き込む際に、かなりの音が出ます。かなりうるさいです。

以前私がキッチンラックを作った時は、組む回数が少なかったので自宅で組み立てたのですが、今回は大きいサイズの組み立て。家でやるとさすがに隣と階下の人から苦情が飛んでくるな…と思い、家の近くの工作ができるレンタルスペースをお借りすることにしました。

アルフレームを組み立てる前に

ではフレームを早速組んでいく…前に、組み方の流れを確認しておきましょう。

アルフレームを組む際に大切なのが、組み立ての順番です。組み立てが簡単だからといって、手に取った順にガンガン進めていくと、あれ、うまく組めない…という事になりかねません。

基本は、面の部分と線の部分を分けて考えて、下から積むように組んでいきます。

簡略化していますが、このようなイメージです。面の部分を作る→線となる縦のフレームをつなげる→次の面を上から重ねる…といった順序を頭の片隅に置きながら製作していきましょう!

面の部分を組む

面の部分を四角に組んでいきます。まずは底面です。使うフレームはこちら。

壁面にパネルをつけない部分(正面・片側面)にはハネが1方向のA-2を、パネルをつける面にはハネが2方向のA-3を使用します。棚板部分と上方向にハネが来るように組みます。ジョイントはA-3W-Hを使いましょう。

このジョイントは、最後にキャスターを取り付けるためのネジ穴が開いています。キャスターをつける方向に穴が来るように連結させます。組み方を間違えると、解体がかなり大変なので注意!

面を組んだあと、上に縦のフレームをつなげていくので、ジョイントが上を向いていることにも気を付けて連結させます。(今回は穴部分を下に向ければ、ジョイントが上に来るようになります)

面は、フレームをコの字に連結させる→最後の1辺を打ち込むという手順で組んでいきます。詳しい組み方については、前回のDIYの記事でご紹介しておりますのでご参考ください。

プラスチックハンマーでガシガシ叩き込みます。
2本分叩き込んだ様子

先に2本のフレームの両側に樹脂をプラスチックハンマーで叩き込んでいきます。樹脂とフレームに隙間が出ないように、しっかり最後まではめ込みます。

次にコの字にしていくのですが、ここで今回注意すべきなのがハネの深さです。A-2など棚板を載せるタイプのハネは、フレームの向きによって段差の浅い、深いが発生します。

この位置を間違えて連結してしまうと、段差ができてしまいパネルが入らない!!という失敗につながるので、ハネがきちんと合うかどうか、確認しながら組むことをお忘れなく!(私は何度か間違えて組んでしまい、ヒィヒィ言いながら解体したことがあります)

これでコの字に組めました。あとは最後の1辺を連結させて…

これで底面が完成です!

フレームを裏返すとこんな感じ。キャスター取り付けの穴部分が来るように組んでいます。ハネの浅い、深いの差は、後でとりつけるパネルの厚みに関係します。今回は約10mmのパネルを棚板に使う為、ハネの深い方を表にして組んでいます。

では、同じように棚の天面・1段目・2段目の面も先に組んでいきましょう。天面部分は底面と変わらず、A-2、A-3を使って組んでいきます。気を付けるのは中間部分です。

こちらが中間部分で使うフレームの部材です。正面とパネルのつかない側面部分にはA-2を。そしてパネルのつく部分にはA-11を使います。先程と同じようにハネの深さに気を付けて組むことに加え、ジョイントの向きにも気をつけましょう。中間部分で使用するのはA-4W。4方向にジョイントの足が出ているタイプです。

ジョイントの足がフレームの上下、そしてハネのある方向に来るように組みましょう。どう組めばいいのかわからなくなったときは、一度フレームとジョイントを組む形に広げ、向きを確認するのがおすすめです!

縦のフレームを連結させる

これで面の部分が全て組めましたので、あとは下から順番に縦のフレームと面を連結させていくだけです。

このように底面の上部分に出ているジョイントの足に、縦部分のフレームを連結させます。縦フレームもパネルをつける位置によって、ハネの方向が変わってきます。気を付けて…組みましょう…(おもむろに目線をそらす)

縦フレームを連結出来たら、その上に中段の面を上から置いて、連結させていきます。この時、1つの角だけを集中して叩くのではなく、四方まんべんなく叩くとスムーズに連結させることが可能です。

あとはこれを天面部分まで繰り返して叩いてひたすら連結!

最後に底面にキャスターを取り付けて

底面のジョイントに開いているネジ穴にキャスターを取り付け、スパナで固定します。

できた~~!!枠がこれで組めt

アレ!!??

ウ、ウワーー!!ハネがない!!!!!

組み間違えました。自分でもかなり確認しながら組んでいたのですが、それでも間違えてしまいました。しかもまあまあ最初の方で間違えてる!!(泣)

一番下の段の縦のフレームを間違ってつなげてしまい、本来ハネが四方に無いといけない部分が、上下にしかハネがついていない状態になってしまいました…。

幸い、上下にはハネがついているので、接着剤でパネルを固定することは可能。なのでもうこのまま行くことにしました…。皆さんは私みたいにならないようお気をつけて…!(/_;)

間違えてはいますが枠はひとまず組めました。最後に側面と背面にパネルを取り付けるため、いったん枠だけの状態で家まで戻ることに。

途中すれ違う人から注目の目線(奇異なものを見る目ともいう)を浴びながら、ひとりで担いで持って帰りました。これくらいの大きさの物であれば、片手で持ち上げることも簡単です。軽さもアルミフレームの魅力ですね。

パネルを取り付けよう!

さて、気を取り直して最後にパネルを取り付けていきましょう。

仕様通り、背面にはワイヤーネットを取り付けます。ハネの部分に瞬間接着剤を塗ってから、その上にくっつけていきました。

ハネの段差にジャストフィット。はみ出すこともほぼなく、ちょっとテンションが上がります。接着剤でつけるのもな…という方は、結束バンドでフレームとワイヤーネットを固定してしまってもいいと思います!

片側面にはパンチングボード(有孔ボード)を。これもちょうどいい厚みで、綺麗に取り付けることができました。アルミフレームにパンチングボードは初めて使ったのですが、見た目にも相性が良くてびっくり。木材と合わせると、工業製品っぽさもそこまでなく、いい感じです。

そしてこちらが例の間違えた箇所。横部分にハネがないのがおわかりでしょうか。この面に関しては仕方がないので上下だけに接着剤を塗り、パンチングボードを取り付け。なんとか無事ズレたりすることなく、接着できました。

完成!

最後に棚板をのせて、ゲーム機を入れて、コードをまとめて完成!途中ヒヤヒヤするような失敗もありましたが、思っていた通りの物を作ることはできました。ゲーム機も6台、いい感じで収納できました。ゲームソフトをゲーム機の上から入れるタイプの物があるため、棚の高さに余裕を持たせているのですが、全く問題なく使うことが出来そうです。

ワイヤーネットや、パンチングボードも期待通り、余ったコードやACアダプターの部分を結束バンドで止めて、整理することができます。コードに加えて、延長コードとHDMIの変換・切り替え機もまとめて結束バンドで固定。これでコードも挿しっぱなしですぐに遊ぶことができます。

棚の側面は、パンチングボード用のフック(100均で購入)をとりつけてコントローラーもつけてみました。元々コントローラー用のフックだったっけ?というくらいピッタリで驚き。

大量のゲーム機とコード、ソフト、周辺機器をまとめられる棚は、既製品では中々ないのではないでしょうか。人によって持っているゲーム機の大きさや数は様々だと思うので、自分の持っているものに合わせて製作でき、かなり満足です。

アルフレームはこのように、ねじ止め無しで組むことが可能です。様々な種類のフレームがございますので、用途によって自分にピッタリのフレームを選んでみてください!

アルフレームは一部ホームセンターでも取り扱いがございます。詳しくは取扱店舗一覧をご覧ください。