【アルミやろうぜ】アルミフレームとワイヤーネットで、台所の収納をハンマー1本でDIYしてみた

アルミやろうぜ第7回。ようやくこのタイトルっぽい記事になりそうです。今回は弊社のアルミフレーム「アルフレーム」と、100円ショップで売っているワイヤーネットを使った、台所の壁面収納を製作してみました!作り方も一緒に紹介しています。

作り方は簡単、使用する工具もプラスチックハンマー1本だけなので、これから初めてアルミフレームを使ってみようかなとお考えの方にもピッタリです!

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製作の経緯

この壁面収納ですが、元々お客様からのご要望で製作したもの…ではなく、筆者が自宅の台所収納にガチで困っていたからという理由でこの収納を思いつき、自分用に製作したものです。

私は、1人暮らしを始めて半年がたつのですが、家にある調理器具が日に日に増えていき、台所周りの収納に困っていました。

こちらが自宅の台所です。殺風景ですね…。一見調理器具が入れ物に入っていて片付いているようには見えますが、使いたいものが取り出しにくかったり、調理器具の重みで入れ物ごと落ちたりと、結構面倒なんです…。

入れ物の高さに対して、背の高いものが多いので、バランスを崩して落ちたり、ということもよくありました。

うまく収納できないかな…と台所周りの収納について調べてみると、インターネット等でよく見るのは100円ショップで売られているワイヤーネットと突っ張り棒を使って壁に調理器具をひっかけるようなもの。

安くで作れていいなとは思っていたのですが、結束バンドでネットを止めるので、ちょっと安っぽすぎる感じが…。と個人的にあまり気乗りせず。

突っ張り棒の代わりに木材を使用したタイプの収納もあるようで、これは見た目がとてもオシャレなんですが、水や油汚れが木についたとき、掃除が難しそう…という結論に。

…なら、いっそ自社製品のアルフレームで作れば、しっかりとした見た目になりそうだし、頑丈。汚れがついても水拭きもできるしピッタリなのでは?

と思い、今回アルフレームを使用して製作を行うことにしました。ということでまず完成したものがこちらです。

ワイヤーネットを、アルミフレームで挟み込んで枠を作り、キッチンの壁の上下にアジャスターで突っ張って固定しています。そこにフックをつけて調理器具などを分けて吊り下げています。

上部分にはキッチンペーパーをすぐ使えるようにしたいな…と思っていたので短い棒とS字フックを使って実現。下部分には調理器具とともに増えた調味料達を入れることができました。

かかった費用はアルミフレーム、フックなど全て合わせて約4000円弱です。アルフレームとジョイントの樹脂、アジャスター以外は全て100円ショップで揃いました。

作り方

では、ここから実際の作り方を紹介していこうと思います。

準備するもの

まず、この製品を製作する際に、ざっくり自宅のキッチンの高さなどを測ってイメージ図を製作していました。

そして、このイメージ図に合わせて選んだ材料がこちらです。

  1. ワイヤーネット(400mm×620mm)
    • 100円ショップで購入。(ただし200円商品)ほんとはもう少し高さのあるものが欲しかったのですが、取り扱っているサイズはこれが最大でした。
  2. 16mmアルフレームA-5(401mm×2本)
    • 枠の上下の部分になるフレームです。
  3. 16mmアルフレームA-5(621mm×2本)
    • 枠の左右の部分になるフレームです。
  4. 16mmアルフレーム用ジョイント樹脂A-2W-H(×4個)
    • 16mmアルフレームを連結させるためのジョイントパーツです。後述するアジャスターを取り付けるためのネジ穴の加工がされています。
  5. アジャスター(M6×4本)
    • 枠をキッチンに突っ張るために使うパーツです。ねじを締めたり弛めたりすることで、最終的な高さを調節して、ナットでアジャスター自体を固定します。

後はお好みで物をひっかけるフックやラックなどをご用意ください。私はワイヤーネット用のフックやS字フックなどを、100円ショップで購入しました。

2,3のアルフレームA-5というのは、もともと6mmまでの板やパネルを挟み込む為の形のフレームです。今回は板の代わりにワイヤーネットを挟みます。

A-5アルフレーム

今回はワイヤーネットの大きさがある程度決まった物しか売っていなかったので、キッチンの高さに一番近いものを購入して、フレームのサイズをワイヤーネットに合わせて用意しています。

ネットの外側をぐるりとフレームで囲う為、それぞれワイヤーネットの大きさにフレーム幅が16mmずつプラスされます。大きさを選ぶ際はこの点に注意してくださいね。

フレームの長さがそれぞれワイヤーネットの寸法より+1mmされているのは、ピッタリのサイズだとうまく入りきらない可能性があるため、あえて余裕を持たせています。

また、枠を作る際に、ネットを挟み込む部分が当たることを防ぐために斜め45度に切り欠きの加工をしています。

フレームの長さや切り欠きの加工の有無など、どうすればいいのかわからない場合はお気軽にご相談ください。制作したいものに合わせて加工や切断を行います。

枠を組むのに必要な材料は以上!ネジやくぎなどは必要ありません。

次に必要な工具ですが、

プラスチック製のハンマー

…以上です!プラスドライバーなども使用しません。使う工具が少ないのは、一人暮らしにとってはありがたいですね。(いくつも工具を買うのも面倒なので)

組み立て

では、材料が揃ったところで、実際に組み立てていきます。以下の順序で組み立てていきます。

  1. 短いフレーム×2の両端に樹脂を打ち込む
  2. 短いフレーム1本と、長いフレーム×2本を連結させてコの字の形にする。
  3. ワイヤーネットをコの字のフレームに差し込む
  4. 上から短いフレームを打ち込んで四角にする
  5. アジャスターを上下に取り付けて完成

1.短いフレームにジョイント樹脂を打ち込む

まず初めに、短い方のフレームにジョイント樹脂をプラスチックハンマーを使って打ち込みます。

樹脂を打ち込む際はフレームの下に、木の板などを置いて作業を行ってください。下が不安定な場所で行うと樹脂が打ち込みにくく、また、フレームで床等に傷が入ってしまいます。

ですが1人暮らしの家に、木の板があるはずもなく…。私は代わりに、大学時代購入したものの今では全く使っていないドイツ語の辞書を下に敷いて製作していました。

傷ついてもいいもの、かつ厚みと硬さがそれなりにある平坦なものを使用するといいのではないかと思います。

打ち込み方ですが、まずは樹脂を少しフレームに差し込んで…

上からプラスチックハンマーで叩く!

これを樹脂とフレームの隙間がなくなるまで、叩いていくだけです。ただし打ち込む際それなりに振動と音が出るので、お隣さんと階下の人に怒られないことを祈りながら、ガンガン打ち込んでいきます。(無事怒られませんでした)

叩いていくと、こんな風に樹脂がはまっていくので、最後までしっかりと樹脂を打ち込みます。

樹脂にはアジャスターを取り付けるための穴加工があります。その為はめ込む際は樹脂の穴の向きに気を付けてください。間違えてはめ込むと、樹脂を外す作業がかなり大変です…。

最後まではめ込み終わったら、フレームのもう片方も同じように樹脂をはめ込みます。

こんな感じですね。そして、いまの手順を繰り返して同じものをもう一本用意します。

2.短い方のフレームに長い方のフレームを連結させてコの字の形を作る

先ほど樹脂を打ち込んだ短いフレームのうち一本を下に置いて、長い方のフレームを樹脂の上に置きます。そしてプラスチックハンマーを使って、上からフレームを樹脂に打ち込みます。

ドイツ語辞書、頑張ってます。

最後まではめ込むとこんな感じですね。写真のように樹脂とフレームの隙間が空かないように最後まで打ち込んでください。これをもう片方も繰り返してコの字を作ります。

3.ワイヤーネットを入れる

コの字が出来たら、パネルを挟み込む隙間にワイヤーネットを差し込んでいきます。

フレームの、この隙間ですね。ワイヤーネットを挟むのは初めてでしたが、ちょうどいい感じに入りました。

これで全て入りました。

4.上からフレームを打ち込んで枠を完成させる

最後に、初めに作っておいたもう一本の短いフレームで、先ほどのコの字のフレームにふたをするように連結させ、枠を完成させます。

短いフレームを、コの字のフレームの上に合わせて置いて、これまでと同じようにハンマーで叩いて連結します。最後に四角にするようにはめ込む際は、片方だけを打ち込んでいくのではなく両側均等に叩いていくと、うまく打ち込むことができます。

片方を少し打ち込んで…

次にもう片方を打ち込む。これを繰り返します。

また、ワイヤーネットが上部分のパネルを挟み込む隙間にきちんと入っていることを確認しながら、ずれないように打ち込んでください。これもずれると、修正するのにかなり力がいります…。

これで枠部分が完成です!あとはアジャスターをそれぞれのジョイントの穴加工の部分に取り付けて…。

(何気にネジを穴に入れ込む作業が一番力使いました)

完成です!完成までの製作時間はおおよそ10分。しかもこの写真を撮りながらの製作時間なので、ただ組むだけならもっと早く組みあがると思います。丈夫そうな見た目すぎて動物園の檻っぽさが否めません!

では、最後にキッチンの壁にアジャスターを調整して取り付けて、できあg…

できあがってない!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ここでまさかの痛恨のミス、アジャスターの長さが微妙に足りないことが分かりました。キッチンの高さをざっくりとしか計測していなかったので、アジャスターで細かい高さは調節すればまあ…行けるっしょ!という謎の自信がダメでしたね。

皆さんは製作される際、高さはきちんと測っておくことをお勧めします笑

といっても、要は高さを調節できればいいだけなので、アジャスターに厚みのある滑り止めのシートを張って高さを調節して事なきを得ました。ちなみに滑り止めシートも100円ショップで購入してます。最初から最後まで100円ショップさまさまです。

なんとかこれで本当に完成です。前よりだいぶスッキリしたといいますか、なにがどこにあるか見やすくなりました。重さで入れ物ごと落ちる心配もないのはありがたいですね…。ちなみに現在は写真のキッチン用具に加え、卵焼きを作る小さなフライパンも一緒にかけているのですが、倒れる気配がありません。すごい。

食材の水気をとるときにキッチンペーパーをよく使うので、すぐ使えるようになったのも嬉しいです。

今回はワイヤーネット一枚分の大きさで製作しましたが、二枚買ってネット同士をジョイントパーツ(これまた100円ショップに売ってます)でつなげば、もっと大きなサイズでも製作できます。

キッチンに限らず壁面の収納や、ワイヤーネットだけでなく有孔ボード、コルクボードなどを挟めば様々な使い方が出来そうですね…。

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