アルフレームを使った製品の裏話や活用方法がわかるコラム、「アルミやろうぜ!」
今回はツールワゴンをアルフレームを使って製作しました。
製品の特長
アルミフレーム製でスリムなツールワゴン
一般的に販売されているツールワゴンは、工場等で使用されることを想定してスチールやステンレス製の大きく重たい形のものが多い印象があります。
今回製作したツールワゴンはアルフレームで枠を組み立てたので、軽くてスリムな形が特徴です。総重量が約2キロほどなので、なにも載せていないときは片手でも簡単に持ち上げられます。
下に荷物を置いたままワゴンを動かすことができる
ワゴンの下部分は広めのスペースを取っています。下側にはゴミ箱や工具箱などを置くことができます。ワゴン用に新たな置き場所を用意する必要がなくなる為、スペースを取りません。
ワゴンの前後はフレームを入れない作りにしているので、下に物を置いたままワゴンだけ引っ張り出すことができます。
棚板はフレームの向きによって特徴を変えられる
ワゴンの棚板(天面と中段)にはA-2というフレームを使用しており、組み立てる向きによって棚板の特長を変えることができます。
A-2にはパネルを載せるためのリブがついており、この溝の深さが表裏で異なります。
溝が浅い方が上側に来るように組み立てれば、リブの上に載せるパネルとフレームの高さがほぼフラットになります。フレームの幅ギリギリまで物を載せたいときに活用できます。
逆に溝が深い方が上側に来るように組み立てると、リブの上に載せるパネルとフレームに段差ができます。上に物を置いたときに、段差があることで物の落下や転倒を防ぐことができます。
フレームの種類によってはこのように組み方次第でアレンジができるのも、アルフレームの特徴です。
製品の組み立て方
使用した部材
こちらが今回使用した部材です。フレームは16mmシリーズを使用。他にも組み立てに必要なジョイント、キャスター、パネル(3mm複合板)を使用しました。
脚の組立
まずはワゴンの脚部分を作ります。脚に使うフレームの両端に、プラスチックハンマーを使ってジョイントを打ち込みます。
脚部分は後でキャスターを取り付けるために、タップ穴加工付きのジョイントを使用しています。
キャスターを取り付けられるようにジョイントの向きを確認してから組み立てるようにします。(ジョイントの向きを間違えて組み立ててしまうとその後の解体が困難です。)
両端にジョイントを入れたら、そこからさらに別のフレームを連結させてコの字を作ります。
これで脚部分が完成です。脚は2つ必要なため、同じものをもう一つ作ります。
棚板の組立
次に棚板を組み立てます。棚板を作るのに使用するフレームが先ほどご紹介したリブ付きのフレーム、A-2です。
このように裏表でリブの深さが異なる為、組み立てる向きによって棚板に段差をつけたりフラットにしたりすることができます。今回は天面の棚板に段差ができるように、中段の棚板はフラットになるように製作しました。
まずは中段から組み立てます。短辺のフレーム×2の両端に脚が4方向出ているジョイントを入れます。
ジョイントを入れたフレームのうち1本に、長辺のフレームを連結します。
最後にもう一本の短編のフレームを組み合わせて四角形を組めば中段の棚板の完成です。
使うジョイントは異なりますが、天面も同じ手順で組み立てます。
天面には3方向の脚がついたジョイントを使用しています。
脚と棚板を連結する
ここまで作ってきた脚と棚板を連結します。
まずは脚と中段の棚板を連結します。
脚2本の上に中段のパーツを載せます。
4辺を均等に少しずつプラスチックハンマーで叩き込んで連結します。
中段の上に天面とのつなぎになる支柱用のフレームを連結します。
支柱フレームの上に天面を載せて連結すれば、ワゴン本体の完成です。
キャスター、パネルの取り付け
本体をひっくり返して、脚のジョイントの穴加工部分にキャスターを取り付けます。ここで穴の向きを間違ってつけていたことに気づくとショックがかなり大きいので…初めに組み立てるときに向きはよく確認しましょう。
回せるところまでは手でネジを締めて、最後はスパナで固定します。
最後にリブの上にパネルを載せればツールワゴンの完成です!
キッチンで作業するときにシンクに置ききれない食材の仮置きにしたり、ガレージなどで作業をするときの道具置き場にしたり…。シンプルな形なのでいろいろな場面で活躍できそうですね。
製品に使用したフレームの詳細は、以下のボタンよりご覧いただけます。
記事に載っている製品の別サイズ、別仕様を作りたい!他にもフレームでこんなものが作りたいんだけど…?など
気になることがありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。