【アルミやろうぜ】部材出しの製品が組みあがるまで

アルフレームを使った製品の裏話や、アルフレームの活用方法がわかるコラム、アルミやろうぜ。第12回では、高さ約2mもある靴箱を製作していきます。今回紹介する製品は、完成品を出荷するのではなく、お客様で製品を組み立てていただく、部材出しで出荷したものなのですが、製作している様子を撮影させていただけるという事で、実際に組み立ての現場にお邪魔しました!

今回の製作物

製作の前に、初めにお客様から頂いたイメージ図はこちらです。

画像真ん中が本記事で紹介する製品、靴箱のイメージ図です。アルフレームで骨組みを作り、仕切りと背面・側面・天面にパネルを取り付ける比較的シンプルな形なのですが、高さがなんと約2.3m。でかい。既製品では中々お目にかかれないこのサイズ、オーダーメイドでの作り甲斐がありますが、どうしてこの高さなのでしょうか?

実はこの製品をご購入いただいたのは、たこ焼き屋さん。自宅前のスペースでお店を営んでおられるため、店内から自宅の玄関が見えてしまうそうです。

その為、今まではスチールラック+その周りにすだれをかけて、靴箱兼目隠しとして使用されていたそうなのですが、今回新調するために、アルフレームを使って製作することになりました。高さが2mを超えるのは目隠しのためだったんですね…!

この高さの理由もわかったところで、いただいたイメージ図を元に当社で必要な部材やフレームの長さを選定し、加工などを行ってから梱包してお客様の元へ出荷します。商品が届いたら、必要な部材が揃っているかを確認して早速組み立てていきましょう。

組み立て

部材出しで出荷する分は基本的にお客様ご自身で組み立てていただくのですが、今回は撮影時間の兼ね合いもあり、社員も一緒に組み立て作業に入りました。撮影に与えられた時間はなんと2時間のみ。お客様と社員1名の計2人で怒涛の組み立て作業が始まります。(ちなみに筆者の私は撮影係&部材を渡す係をしていました…。)

写真では一部既に開梱しているものもありますが、送られた部材はこのようにフレームの種類、長さごとに梱包されています。似たような長さのフレームもあるので、一気に開梱しすぎて製作時に混ぜてしまわないように気をつけましょう!

まずは靴箱の底面になる部分から組み始めていきます。棚板や仕切り板が入る部分には、アダプターを取り付けつつ組み上げます。今回は仕切り板を挟むためにP-3を、棚板を載せるためにQ-12を使用しています。

どの向きにアダプターがつくのか設計図と照らし合わせながら、フレームの向きを決めて組んでいきます。

組み立てる際はアダプターの入れ忘れや、フレーム間違いに注意しましょう。今回はフレームをとり間違えて組んでしまった箇所があったため、角棒をフレームに当ててプラスチックハンマーで叩き、フレームを取り外しました。

靴箱の右端部分です。フレームを入れて、左側に仕切りのパネルを差しこみ、上から重ねて…という流れを繰り返します。

右端部分が組みあがったので、真ん中と左側も縦のフレームを連結させます。

その上に、真ん中の面を上から載せて叩いていきます。大きな面を連結させるときは、1つの角だけを集中して叩くと、ほかの箇所が叩き込みにくくなるため、全体をそれぞれ均等に叩いてはめ込んでいくのがポイントです。

ここまでで半分組みあがりました。残りの棚部分も組んでいきます。

縦方向のフレームを入れて…

面になる部分を上から連結させます。あとは天面までこの作業を繰り返すだけです。

(壁に貼ってあるメニューのわんこだこって何でしょうね…気になります…。)

天面近くは高すぎて、立てて作業ができないので、床に倒して組み立てます。

骨組みが出来上がったら、最後に外側の板を取り付けていきます。板の上から直接ドリルビスでフレームごと縫い付けます。

フレームの上にビスが来るように気をつけながら加工します。

最後に棚板を載せて完成!なんとか2人で2時間で組み立てることができました。

ちなみにこの下の隙間は何が入るんだろう…と思っていたら傘立てとスケートボードでした!どちらもきちんと収まるように高さを測って設計図を作成されたそうです。

完成品の状態では設置作業が難しい場合や、自分でカスタムしながら組みたい!という場合は、ぜひこのような部材出荷もご検討ください!

↓今回使用した25mmフレームの一覧はこちら↓

何か作りたいものはあるんだけど、どうやって作ればいいのかわからない…という方もぜひお気軽にご相談ください。