専用のジョイントを使ってプラスチックハンマーで組み立てができるアルミフレーム、アルフレームを使った製品の裏話や活用方法がわかるコラム、「アルミやろうぜ!」
今回はこれからの季節に活躍できそうな、サーキュレーターを置くための台車をアルフレームを使って製作してみました。
製作経緯
暑さと湿気で家の中でもジメジメしてくるこの季節、部屋の空気を循環させるためにエアコンや扇風機と一緒にサーキュレーターを使う場面も増えてくるのではないでしょうか。
リビングでエアコンの空気を部屋全体に行き渡るようにしたり、洗面所やキッチンで籠った空気を換気したりと、色々な場所で使う時があると思います。
と、なると複数台サーキュレーターを買わない限りはサーキュレーターを手であちこち持ち運んで使用することもあります。あまり重たいものではありませんが、やはり高頻度で移動させる場合があるならスーッとすぐに動かせるようにしたい!という事で製作したのがこちらの製品です。
サーキュレーターの移動を楽にする専用の台車を製作してみました。
製品の特長
台車に載せてサーキュレーターの移動を楽に
アルフレームの16mmシリーズを使用して箱型に組み立て、その上にサーキュレーターを載せるような仕様にしました。底面にキャスターをつけているので、移動もスムーズです。キャスターは一部ストッパー付きの物を取り付けて、固定したいときはストッパーを掛けられるようにしています。
電源コードが収納できる
台車本体の側面にサーキュレーターの電源コードを巻き付けられる引っ掛けをつけました。サーキュレーターを使わないときにコードをまとめておいたり、使用中も余ったコードを巻いて床にコードがグチャっとならないようにすることができます。
天面フレームの向きによって特徴を変えられる
本体の天面(サーキュレーターを置く面)にA-2というフレームを使用しており、組み立てる向きによって天面の特長を変えることができます。
A-2にはパネルを載せるためのリブがついており、この溝の深さが表裏で異なります。
溝が浅い方が天面に来るように組み立てれば、リブの上に載せるパネルとフレームの高さがほぼフラットになります。フレームの幅ギリギリまで物を載せたいときに活用できます。
逆に溝が深い方が天面に来るように組み立てると、リブの上に載せるパネルとフレームに段差ができます。物を載せた時の転倒防止に段差が役立つので、大きなものを載せないときはこういった使い方ができます。
フレームの種類によってはこのように組み方次第でアレンジができるのも、アルフレームの特徴です。
製品の組み立て方
ここからは製品の組み立て方を簡単にご紹介します。
使用した部材
今回はアルフレームの16mmシリーズとジョイント、キャスターと3mm厚のアルミ複合板を使用しました。
底面の組立
まずは底面を組み立てます。底面用のフレームの両端に、プラスチックハンマーを使ってジョイントを打ち込みます。
ジョイントを入れ終わったら、ここにさらにフレームを連結させて、コの字を作ります。
コの字に組めたら最後にフタをするようにジョイントとフレームを連結すれば、底面の完成です。
天面の組立
次に天面を組みます。基本の組み方は底面と同じですが、天面は使用するフレームの裏表をどちらか選んで組み立てることができます。組む前にあらかじめフレームの向きを確認します。
今回はリブの溝が深い方を天面にして、天面に段差ができるような形で作る事にしました。
リブの深さが揃うように向きに気を付けて組み立てます。
残りも底面と同じ組み方で天面も完成させます。
底面と天面を支柱フレームでつなぐ
底面と天面がどちらも組めたら、支柱フレームで二つのパーツをつなぎます。底面の四隅のジョイントに支柱フレームを連結します。
支柱フレームを全て組み終わったら、その上に天面を載せて連結します。
天面の四隅を均等に、少しずつ叩き込みます。
キャスター・パネルの取り付け
本体が完成したら、底面についている穴加工付きのジョイントにキャスターを取り付けて、
天面にパネルを載せて完成です!
完成
これで完成です。パネルサイズは250×250mmで、小型のサーキュレーターならパネル内に載せられる大きさで製作しました。サーキュレーターを載せるとこんな感じです。
電顕コードはこんな感じで引っ掛けにクルクルと巻き付けておくことができます。
サーキュレーターの出番も多くなるこれからの時期にさっそく使ってみたいですね!
製品に使用したフレームの詳細は、以下のボタンよりご覧いただけます。
記事に載っている製品の別サイズ、別仕様を作りたい!他にもフレームでこんなものが作りたいんだけど…?など
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