スーパーのレジカウンター、ナースステーション、薬局や各自治体の相談窓口など、受付・窓口業務を担う方々から、感染による不安を軽減するために、殺菌・酵素フィルタを用いた清浄度の高い空間を簡単に組み立て・設置できる、ビニール囲いを商品化しました。
製品の特徴、仕組み
換気回数について
通常のクリーン空間はどのような仕組みで、清浄度の高い空間を作り出しているのか。その要となっているのがFFU(HEPAフィルター付きファンフィルターユニット)による、空間内の換気です。
外気をFFUを通してブース内に取り込み、フィルターを通してホコリを除去した、清浄度の高い空気が内部のほこりなどを、下部開口部から外部へ押し出すことにより、ブース内がクリーン化されます。
また、換気の回数も重要です。通常どの建物にも換気設備が備わっており、それぞれの空間に応じて最低限の換気回数が定められています。関連総説シンポジウムⅢ 『院内感染予防における空調・換気の設計方法』(2020)において、柳宇氏は
と述べられています。
※HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)とは、高い空気清浄能を持つ超高性能フィルター。JIS規格(日本工業規格)で『定格風量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97&以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター』と規定されています。
酵素・殺菌フィルタ
本製品に装備されているFFUには、酵素・殺菌フィルタを採用しています。
これは外気がフィルタ内を通過することで、カビや細菌などの微生物を、溶菌酵素の働きによりフィルタ内部で死滅させ、通過した空気をクリーンな状態にするものです。この流れが何度も繰り返し行われることで、ブース内の空気の清浄度がより上がります。
また、ブース外に押し出された空気も、フィルタを通っているため、通常の外気より清浄度の高いものとなっています。ちょうど大きな空気清浄機を置いているようなイメージです。
※当製品は飛沫感染対策、接触感染対策を目的としており、あらゆるウイルスからの完全な隔離を保証するものではありません。
商品イメージ・ラインナップ
2×2スパン(W1600×D1650×H2100mm)で製造しておりますが、お客様のご要望のサイズに合わせて大きさを調節することも可能です。
組み方
ビニールブースの各パーツには金具と切欠き部分の加工が施されています。金具と切欠き部分の位置を合わせ、切欠き部分へ金具を差し込み下へスライドさせることで、パーツごとの組立てが可能です。これを繰り返し行い、機材を天井部分に載せ、ビニールをマジックテープで張り付けていただくことで簡単に組あがります。
工具も不要ですのでお客様ご自身で組み立てしていただくことも可能です。また、組み立ての請負も行っております。
製品概要
本体仕様
製品名 | 飛沫感染防止ブース |
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フレーム | 25角アルミフレーム (アジャスター付き) |
ビニール | 帯電防止塩ビシート (0.3t) |
扉 | 片開きカーテン |
配達方法 | 半完成品 (マニュアル付) |
サイズ | 2 × 2スパン W1600 × D1650 × H2100mm 39kg |
※2 × 2スパンの場合の仕様です。その他サイズ、仕様をご希望の場合は下記のリンクよりお気軽にご連絡ください。
FFU仕様
風量 | 5段階調節 約10m³/min (標準)、約8m³/min、 約6m³/min、 約4m³/min (SILENT)、 約11m³/min (SPEEDCLEAN) |
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風速 | 標準時 約0.5m/s (最低 0.2m/s) |
吹出口清浄度 | ISO 5 (クラス100) |
フィルターサイズ | 610 × 610 × 50mm (パッキン除く) |
本体材質 | ABS樹脂 |
電源 | AC100V•50Hz/60Hz 約86W (起動時最大300W) |
電源コード長 | 長さ5m 3Pプラグ付 |
リモコンコード長 | 2m |
重量 | 11kg |
詳しくはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡下さい。