
アルフレームを使った製品の裏話や活用方法がわかるコラム、「アルミやろうぜ!」
今回はオフィスなどで使用する大型のプリンターで使うトナーを収納するためのラックをアルフレームで製作しました。
頻繁に交換する機会のないプリンターのトナー。交換用の箱がプリンターから離れた位置に置かれていたり、色がすべてごちゃ混ぜの状態で積み上げられていたりすると、交換作業も億劫になります。
そのため、誰でも交換作業が行いやすいように、トナー専用で整理整頓ができる製品を作ってみました。
本記事では製品の特長と、組み立て方を簡単にご紹介します。
製品の特長
トナー、廃トナーボックスを分けて収納できる

トナーの箱を、CMYKそれぞれ1本ずつ分けて収納できます。トナーと同じように定期的に交換する必要がある廃トナーボックスも、同じラックの別の段に収納可能です。プリンター横に置いて誰でもすぐに交換ができるように、コンパクトかつ箱をそれぞれ分けて置けるような仕様で製作しました。

ラック最下段は、使用済の箱を置いておくためのスペースです。通常、使用済のトナーは廃棄せず、メーカーなどに回収を依頼します。使用済と未使用のトナーを同じ場所に置いておくと、どれが未使用なのかわかりづらく、在庫確認も行いにくいため、別々のスペースを設けました。

ラック天面はトナー交換時の作業台として使用できます。
キャスター後付け可能

ラック底面のジョイントにはM6のネジ穴加工がされているものを使用しています。ラックを移動させたい、段差のある場所に置きたい場合は、M6仕様のキャスターやアジャスターを後付けすることができます。
作り方
ここからは製品の作り方について簡単にご紹介します。
使用した部材

今回は16mmフレームとジョイント、棚板に3mmのアルミ複合版を使用しています。
底面の組み立て

まずはラックの底面を組み立てます。アルフレームの両端にM6の穴加工がついているジョイントを、プラスチックハンマーを使って叩き込みます。


画像のように、ジョイントの一部分にネジ穴加工がついています。また、フレームは棚板を載せるためのハネがついているタイプを使用しています。どちらも向きが発生するので、間違った組み立て方にならないか確認してからジョイントを入れるようにしましょう。

同じように両端にジョイントを入れたフレームをもう一本作ります。


ジョイントを入れたフレームに、さらに別のフレームを連結します。

最後にもう一本のジョイントを入れておいたフレームを連結して四角の枠を組みます。

これで底面の完成です。
天面の組み立て
天面も同じ手順で組み立てます。


ただ、使用するジョイントと組み立てる際のフレームの向きが底面と天面で異なるので、組み間違いだけ気を付けましょう。


同じように四角に組みます。

これで天面も完成です。
中段の組み立て

残りの中段を組み立てます。組み立て方は底面・天面と全く同じです。

使うジョイントはまた異なりますが、ジョイントの方向が対称なため、フレームのハネの向きだけ気を付ければ、底面・天面より簡単かもしれません。


中段は同じものを3つ作ります。


これで棚板になる部分はすべて組み立てできました。
各段を支柱フレームと連結

底面~中段3枚~天面をフレームでつなぎます。最下段は、使用済のトナーの箱が複数入るように、すこし棚と棚の隙間が大きくなっています。

底板→支柱フレーム→中段→支柱フレーム→中段…といった具合にどんどん上に組み上げます。
棚板のような面をフレームに連結するときは、四隅のジョイントを均等に、少しずつ叩くようにします。一つの角だけを先に叩いてしまうと、残りの角が入れづらくなってしまいます。

最後に天面を連結して

フレームのハネ部分にアルミ複合板を載せれば
完成!

トナーラックの完成です。

ラックの奥行はあえてトナーや廃トナーボックスの箱が少しはみ出るようなサイズにすることで、交換時に手で箱を引っ張り出しやすいようにしています。
製品に使用したフレームの詳細は、以下のボタンよりご覧いただけます。
記事に載っている製品の別サイズ、別仕様を作りたい!他にもフレームでこんなものが作りたいんだけど…?など
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